睡眠サプリを決めきれない方必見!睡眠サプリの有名成分紹介
睡眠の質向上のためにサプリメントを飲みたいけど、たくさんあってどれにするか迷ってしまいますよね。
今回は、睡眠サプリメントを選ぶポイントや、サプリメントに配合される機能性関与成分についてご紹介します。
GABAやDHAなど話題の成分についても解説していますので、是非参考にしてくださいね!
CONTENTS
充実した睡眠のためには機能性関与成分を選ぼう
現在、様々な種類の睡眠サプリメントが販売されており、どれが良いかわからない方も多いのでは?
良質な睡眠サプリメントを選ぶためには、まずは機能性表示食品を選ぶことが大切です。
機能性表示食品とは、科学的根拠に基づいて安全性や機能性を表示した食品のこと。
数多くのサプリメントの中から睡眠への効果が期待できる商品を選ぶためには、機能性表示が一番の目印となります。
また機能性表示食品には、機能性関与成分と呼ばれる特定の機能性を実現させるための成分が配合されています。
日本で機能性関与成分として認められている成分は多くありますが、その作用や効果には様々な違いが。
睡眠サプリメントを用いて理想的な効果を得るためには、機能性関与成分の違いを理解することも大切です。
自分の体調や睡眠の悩みに合わせて機能性関与成分を選んで、サプリメントをより効果的に活用しましょう!
参考:消費者庁 「機能性表示食品」って何?
参考:消費者庁 機能性表示食品の届出等に関するガイドライン
これを選ぶべき!優秀な機能性関与成分7選
王道のハーブ系成分から脂質系まで、睡眠サプリメントに配合される機能性関与成分は多種多様です。
その中から今回は、特に押さえておきたい7つの成分について詳しくご紹介します。
1.クロセチン
クロセチンは、クチナシやサフランといった植物に含まれる黄色の色素成分で、カロテノイドと呼ばれる赤や緑の天然色素の一種。
緑黄色野菜に含まれるβカロテンや、トマトに含まれるリコピンといった栄養素もカロテノイドの仲間です。
クロセチンの特徴は、強い抗酸化作用。
クロセチンを摂取することで体内での活性酸素の発生が抑制され、がんや生活習慣病の予防に繋がります。
また、分子サイズが非常に小さいため体内に吸収されやすく、脳内にまで抗酸化作用が行き渡らせることができます。
睡眠に対する効果も折り紙付きで、クロセチンを摂取することで睡眠の質が向上することや、起床時の眠気が改善するといった臨床試験の結果も多数。
さらに、眼精疲労や肩こりを改善する働きもあり、現代人の多くが抱えている悩みへアプローチできる成分です。
参考:Effect of crocetin from Gardenia jasminoides Ellis on sleep: a pilot study
参考:Effect of crocetin on quality of sleep: A randomized, double-blind, placebo-controlled, crossover study
参考:Effects of Saffron Extract on Sleep Quality: A Randomized Double-Blind Controlled Clinical Trial
2.GABA
GABAはアミノ酸の一種で、普段から我々の体内に存在しています。
睡眠と関わりの深い副交感神経を優位にして体をリラックスさせる効果や、速やかな入眠を促す効果が期待できる成分です。
一方でストレスを感じる状況が続くと、それを緩和させるために大量のGABAが消費され、結果的に体内のGABAが不足してしまうことも考えられます。
「最近、ストレスを感じてなかなか寝付けない…」といった方は、GABA配合のサプリメントを摂取して、体をリラックスさせると共にGABAの補給を行いましょう。
参考:GABA経口摂取による自立神経活動の活性化
参考:The Improvement of Sleep by Oral Intake of GABA and Apocynum venetum Leaf Extract
参考:ナチュラルクリニック代々木 「GABAってなぁに?」
3.L-テアニン
L-テアニンはお茶に多く含まれるアミノ酸の一種。
睡眠サプリメントの中でも、L-テアニン配合の商品は比較的安価であるため、睡眠サプリメント初心者の方から人気の高い成分です。
テアニンの主な効果には、副交感神経の活発化が挙げられます。
テアニンを摂取することで、人間がリラックスした時に発生する脳波のα波が出現することが確認されているのです。
人は副交感神経が活発になると、緊張や不安が緩和され、リラックスした状態になります。
中には、テアニンのリラックス効果がスムーズな入眠を促進することが示唆された臨床試験結果も。
たしかに、緑茶は香りを嗅ぐだけでも気持ちが和らぎ、穏やかな気分になりますよね。
普段からよく緑茶を飲んでいるという方は、L‐テアニン配合のサプリメントを試して見てはいかがでしょうか?
参考: L‐テアニンのヒトの脳波に及ぼす影響
参考:アクチグラフを用いたL‐テアニンの睡眠改善効果の検討
参考:一般社団法人 食品分析開発センター「テアニンについて」
4.グリシン
グリシンはアミノ酸の一種であり、うま味成分の1つとして知られています。
元々は、食品開発のために日本の大手食品会社・味の素が長年研究を続けていた成分です。
人間は、体の深部体温を下げることで全身が休まる状態を作り出しています。
グリシンには、人体の深部体温を下げる効果が確認されているため、グリシンを摂取することでスムーズな入眠が期待できるのです。
さらにグリシンには、寝起きのスッキリ感の改善や、肌のバリア機能を改善効果に関する研究結果も。
夜スムーズに寝付けない方や爽やかな目覚めを求めている方、さらにお肌の調子が気になる女性にもおすすめの成分ですよ。
参考:ヒトの体温調節と睡眠
参考:味の素株式会社 アミノ酸“グリシン”摂取により、入眠時の深部体温を低下させ、睡眠の質・睡眠量が改善されることを発見!
参考:味の素株式会社 アミノ酸“グリシン”が睡眠の質を向上するとともに、肌質を改善することを確認
参考:味の素株式会社 アミノ酸“グリシン”が起床時の疲労感を軽減し、爽快感を増すことを確認
5.ラフマ
ラフマとはハーブの一種として知られる植物で、中国では古くからお茶としても親しまれてきました。
睡眠サプリメントには、機能性関与成分としてラフマに由来する成分のヒペロシドとイソクエルシトリンという成分が配合されることがあります。
これらの2成分には、別名・幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌が促進させる効果が。
セロトニンは、脳や体に催眠作用をもたらす睡眠ホルモンのメラトニンの材料となります。
さらに、ラフマには精神的ストレスを低減させる効果も確認されているため、入眠の促進や、日々のストレスの低減効果を求める方におすすめの成分です。
参考:Long-term effects of an Apocynum venetum extract on brain monoamine levels and beta-AR density in rats
参考: 唾液クロモグラニンA濃度測定によるγ‐アミノ酪酸とラフマエキスのストレス低減効果の検証
参考:厚生労働省 メラトニン
参考:厚生労働省 セロトニン
6.乳酸菌・シロタ株
子供から大人まで幅広い人気を集めるヤクルトシリーズ。
シロタ株とは、このヤクルトシリーズに配合されていることで有名な乳酸菌の一種です。
乳酸菌と睡眠に関係があることが意外だと思う方も多いかもしれません。
これには、腸内環境と脳に深い関わりがあることが関係しています。
多くの人が、緊張するとお腹が痛くなる…といった脳の状態が腸内環境へ影響を与える状況を経験したことがあるかと思います。
これとは逆に、腸内環境が脳の状態に影響を与える「脳腸相関」と呼ばれる関係があることが、近年の研究で明らかになってきました。
さらにヤクルト中央研究所では、試験を控えた学生に対して試験を実施。
シロタ株を含む飲料を飲んだグループと飲んでいないグループの2グループに分けて、ストレスホルモンであるコルチゾール濃度を比較したところ、飲んだグループの方がコルチゾール濃度が有意に抑制されていることが確認されました。
つまり、乳酸菌シロタ株を摂取して腸内環境を整えることは脳にも影響を与え、結果的に精神的な負担の軽減が期待できるのです。
精神的な負担減少は、睡眠の質向上にも影響し、起床時の満足度アップにも繋がります。
最近ストレスを強く感じているという方は、「ヤクルト1000」など特に乳酸菌シロタ株の配合量が多い商品を試してみてはいかがでしょうか?
7.睡眠DHA
睡眠DHAとは、「レムウェル」を開発した小野薬品工業が独自に名付けた成分。
そもそもDHAには、脳に到達して神経細胞の情報伝達をスムーズにする効果があります。
「DHAを多く含む魚を食べると頭が良くなる」といった話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
一方で脳には、到達できる物質を制限させるために血液脳関門と呼ばれる機構が存在します。
DHAはこの機構を突破することができるものの、脳への吸収率が低くなってしまう弱点を抱えていました。
この弱点を改善したのが、睡眠DHAです。
睡眠DHAは、通常の青魚等に含まれるDHAと比較して、リン脂質と呼ばれる成分を多く配合。
DHAはリン脂質と結びつくことで、血液脳関門を突破しやすくなります。
結果的に、睡眠DHAは睡眠をつかさどると言われる脳の中枢まで到達することが期待できるのです。
DHAには、ノンレム睡眠の中でも特に深い眠りである深睡眠と、浅い睡眠であるレム睡眠の割合を増加させる効果があることが確認されています。
良質な睡眠を語る上では、やはり深い睡眠の方が注目されがちですが、実はレム睡眠の質も重要な要素。
ノンレム睡眠では脳を休ませるのに対し、レム睡眠では脳の活動が活発になるため、思考整理や記憶を定着させる上で非常に大切な働きを持つのです。
レム睡眠への明確な効果が示された成分は少ないため、睡眠DHAは非常に貴重な成分であると言えるでしょう。
参考:脂肪摂取による睡眠への影響
参考:小野薬品工業 レムウェル
睡眠の質を上げて健康的な肉体を作ろう
今回は、睡眠サプリメントに配合されることの多い7つの機能性関与成分についてご紹介しました。
睡眠サプリメントに配合されるのは、どれも優秀な機能性関与成分ばかり。
それぞれの成分ごとに期待できる効果は異なるため、自分に合った成分を選ぶことが悩みの早期解決に繋がります。
睡眠をしっかりととることは、日中の活力アップにはもちろん、トレーニングの効果を上げる助けにもなりますよ。
質の良い睡眠で毎日の疲労を解消し、トレーニングのパフォーマンス向上に繋げましょう!